河端政勧

コンセプト

『記憶について』
私は記憶をテーマに絵を描いています。
記憶とは、思い出や見聞きした事、興味を持っているものなどの集合体のようなものを示しています。そして日々生活する中で、これからも様々なことを記憶していきます。記憶はどんどん貯まっていき、忘れることもあります。そんな記憶は整理整頓されているのでしょうか?残念ながら、それを確認することはできません。なぜなら、記憶がどうなっているのか確かめることができないからです。
私はそのような記憶の「確かにあるけれど、確かめることができない矛盾する性質」が面白いと考えています。

『中心のないような世界について』
私は色を使うのが好きなので、多彩色である花をモチーフにしています。
花の中心(オシベやメシベがあるところ)は、画面からはみ出したり図形で隠すように構成しています。
これは「記憶の世界」はどんな世界なのだろうと考えています。
現実世界では、身体が自分の中心となり、あらゆる場所に行けますが、身体から離れる事はできません。
しかし、記憶の世界とはそもそもどこを中心とするか定まらないと考えています。それは上下左右もないような世界を想像しています。
そのような「記憶の世界」を言い換えると、「中心のないような世界」と言う言葉が思いつきました。
したがって、この中心のないような世界を視覚的に表すために花の中心をはみ出したり、隠したりしています。
そして、周りには色や形·線で、岩や樹のようなもの、或いは人や建物のようなものを表しています。
これらは、見た人が何かしらのイメージを見出せるように描いています。
このような偶然見えてくる形(パレイドリア)を描き出しています。パレイドリアとは、例えば雲空を見ていると、動物や人の顔の形に見えてくるような心理現象のことです。
最後に、花のすき間から有機的な線が上下左右に進んでいます。これらは、記憶に奥行きをもたせようとしています。
全体像としては、一つのストーリーに集約されないような絵画表現を目指しています。

活動経歴

展覧会

2022年
「手のひらの記憶」(個展)cafe &gallery広洋舎/東京都狛江市
「IAG AWARDS 2022 EXHIBITION」東京芸術劇場5階 ギャラリー1&2/東京都豊島区
「FACE2022」SOMPO美術館/東京都新宿区
「全日本アートサロン絵画大賞展」新国立美術館/東京都港区
「長亭GALLERY展2021」長亭GALLERY/東京都中央区
2021年
「世界絵画大賞展2021」東京都美術館/東京都台東区
「第39回上野の森美術館大賞展」上野の森美術館/東京都台東区
「ACTアート大賞展優秀賞受賞者展」The Artcomplex Center o館/東京都港区
2017年
「感覚と世界が近づくために」(個展)点と未来デザインラボラトリー/東京都調布市
2016年
「芸術祭」(招待枠)多摩美術大学/東京都八王子市
「調布会」ギャラリーみるめ/東京都調布市
2015年
「Masayuki Kawabata/Tatsurou Shinohara」ランプ坂ギャラリー/東京都新宿区
「調布会」トコン・ダラーム・バサール・ウタラ/東京都調布市
「Buy Now展」GalleryK/東京都中央区
2010年
「a means scattering ceremon(豆まきと手段)」Gallery Objective Correlative/東京都新宿区
2009年
「いつ仕事はパブリックになるか?」Gallery Objective Correlative/東京都新宿区
「平成21年度第32回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」国立新美術館/東京都港区
2008年
「vision」相模原市民ギャラリー/神奈川県相模原市

受賞歴

2022年
IAG AWARDS 2022/東京 入選
長亭GALLERY展2021/東京 入選
2021年
FACE2022/東京 入選
SHIBUYA ART AWARDS 2021/東京 佳作
全日本アートサロン絵画大賞展/東京 入選
世界絵画大賞展2021/東京 入選
第39回上野の森美術館大賞展/東京 入選
ACTアート大賞展/東京 優秀賞
清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ/愛知 佳作

作品

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