小畑 亮平

コンセプト

現在、私たちは刻一刻と変化する社会状況の中で日々を生きています。
しかし「パンデミック」や「コロナ禍」といった一括りに表現された言葉からは、私たち一人ひとりが実際にどのような日々の暮らしを営んでいるのかはなかなか見えてきません。
どのような状況下においても私たちは毎日を生活しているし、そのために日々いろいろな行為や行動を行っています。
そしてそれらの行為の大半はとても些細な動作です。
リサーチ活動によって採集した物品から、他者の行為によってできた形状を写し取り、立体作品として再現します。写し取られた形状は元の場所に戻され、再び世界の中に含まれたいつかの誰かの行為の気配を記録します。他者の行為の痕跡が残された物品からその形状だけを抽出することで、それらの行為に宿る気配を探り出そうと試みています。
ごみなどの、人の手を離れた物品を採集する時、大抵はそこに元の所有者の姿はありません。しかしそれらの物品には、いつか誰かが確かにそこに存在し、そして何かしらの動作を行った瞬間があったのだ、という「確かさ」が残されています。

活動経歴

2019年
京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術環境専攻修士課程 修了
2022年
SBINFT Market公認アーティスト
2021年
第16回TAGBOAT AWARD 審査員特別賞
2018年
日本の絵画2018 佳作賞
2017年
アートオリンピア2017 入賞
2016年
Young Creators Award 2016 優秀賞
個展「小畑亮平展」 芦屋画廊Kyoto/京都
第31回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2015年
千住博 ザ・スーパー・アートスクール 研究生

作品

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