プロ無職るってぃ

 

プロフィール

プロ無職るってぃ/Rui Yamaguchi
1991 石川県出身
2015 関西大学商学部卒業

「無職(無色)とは、何者でもないけど、何者にもなれる」を自身で体現するかのように現代美術家、ブレイクダンサー、詩人、YouTuberとジャンルを横断しながら人の根源的欲求を探求し続けている。


新卒でアパレルメーカーに就職するも組織に馴染めず、在職中にAirbnbメディア「エアログ」を立ち上げる。Webを活用した情報発信技術を身につけ独立。この頃から自身の生き方がひとつの肩書きや職業に括られることに疑問を感じ、「プロ無職」を名乗る。スポンサー企業やクラウドファンディングを通して活動資金を調達し、世界各地で独自の生き方を取材・発信する活動を行う。SNS総フォロワー数は7万人超え、フリーランス/ノマドをテーマとしたオンラインサロンには250名が在籍するなど、ミレニアル世代を象徴する生き方のさきがけとなった。

そうした活動の中でSNSやそれを取り巻く環境に違和感を抱き、2019年に全てのブログ・オンラインサロンを削除、現代美術家に転⾝。多様性が謳われる情報社会の⽭盾をテーマに絵画、映像、インスタレーションの制作を⾏いながら、ポストソーシャルネットワークについて考察している。

作品


材質:(作品1点目、2点目)ダイクロイック・フィルム、アクリル、メッキ塗装、キャンバス (作品3点目)ダイクロイック・フィルム、アクリル、アルミ複合版にUVプリント

作品説明

アンディ・ウォーホールが「誰もが15分以内に有名人になれる」と言った。

SNS社会において過激化する表現と分断、それを取り巻く現在のアテンション・エコノミーへの強烈な違和感が私の制作動機だ。

加工アプリで「盛り」、過激な言葉で「着飾り」、表層的な姿勢で本心を「隠す」…距離や角度、光量によって見え方が変化するダイクロイック・フィルムのキッチュさは、人にどう見せるかを常に意識するSNS社会を象徴している。

このダイクロイック・フィルムを使って、あらゆる物を覆い、過剰に装飾を施すことで逆説的に現代社会に蔓延する虚無感や孤独感の正体を露わにする。 ————– 1点目と2点目はアクリルを盛ったキャンバスにさらにダイクロイック・フィルムを覆うことで直接的に表現しています。
3点目の作品はメーカーによって厚みが異なるダイクロイック・フィルムを複数コラージュして繋ぎ、さらにそれを写真撮影→印刷することで、アナログ→デジタル→アナログと横断しながら制作しました。

能力や実績を積み上げる”ドレスアップ”ばかり強いられる資本主義において、逆説的にドレスダウンの美学を提示したいと私は考えております。

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